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ひとことで「ダスト」言っても……当社が取り扱っているだけで、石灰ダスト・砕石ダスト(スクリーニングス)・グリーンダストと種類はさまざまです。
名前は似ていても原料、そして在庫状況もかなり違います。
また似た様な用途だと真砂土(岩瀬砂)もあります。
「ダストって全部同じようなものでしょ?」「在庫してるの?すぐ持ってきてもらえる?」という話があったので、この機会に整理してまとめてみようと思います。

目次
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砕石ダスト(スクリーニングス)とは
まずは、当社でも比較的多く在庫を持っている「砕石ダスト」からご紹介します。
砕石ダストは、岩石を砕いて砕石を作る工程で出てくる粒径2.5mm以下の細かい副産物です。JIS規格(JIS A 5001:道路用砕石)上では「スクリーニングス(F-2.5)」という名称で規定されており、現場や業界では「砕石ダスト」「チップ」などとも呼ばれています。呼び方は複数ありますが、基本的には同じものを指すとイメージしていただいて大丈夫です。
石灰ダストが石灰岩を原料としているのに対し、砕石ダスト(スクリーニングス)は安山岩や砂岩など、さまざまな岩石を原料とする砕石工場からの副産物という位置づけです。
どんな目的で使われる材料?
- コンクリート用の細骨材:コンクリートに配合する砂の代わり
- アスファルト舗装(アスコン)用の細骨材:道路のアスファルト合材にも配合
- 路盤・埋め戻し材:粒度が細かく締まるので配管まわりのクッション材や埋め戻し材
- グラウンドの舗装材:石灰ダストほどではありませんが、グラウンド舗装にという事も
土木・建設現場で日常的に消費される用途が中心のため、当社でもそれなりの数量を在庫として持っています。ご相談いただければ比較的すぐご用意できる材料です。
石灰ダストとは
石灰ダストは、石灰岩を細かく砕いてつくられた粒径2.5mm以下の非常にきめ細かい砂状の資材です。砕石ダストと粒の大きさは似ていますが、原料が石灰岩に限定されている点が異なります。
見た目は白っぽく、締め固めるとしっかり締まりつつも透水性が良いのが特徴です。
どんな目的で使われる材料?
石灰ダストが選ばれる一番の理由は、「水はけの良さ」と「締まりやすさ」を両立できるところにあります。
- 雨上がりでもぬかるみにくい:透水性が良いため水たまりができにくく園庭やコート向きです
- 転んでも比較的痛くない:多少はクッション性があり園庭・校庭に好まれます
- 砂埃が立ちにくい:締め固めた状態が安定しやすく、乾燥時の砂埃対策にもなります
- メンテナンスがしやすい:定期的な転圧・補充程度で維持できます
こうした特徴から、実際の使われ方としては以下のような場所が中心です。
- 幼稚園・保育園の園庭
- 小中学校の校庭
- テニスコートなどのグラウンド全般
- 公園の広場や遊具まわり
「白線引きの石灰」を思い浮かべる方も多いのですが、あちらは主に炭酸カルシウム粉末を使ったライン用の資材で、今回ご紹介する石灰ダストとは粒の大きさも用途も別物です。石灰ダストは「敷いて締め固める舗装材」というイメージを持っていただくと分かりやすいかと思います。
豆知識:石灰と日本の土間の歴史
石灰と聞くと、以前ブログでご紹介した左官材料の「漆喰」を思い出す方もいらっしゃるかもしれません。実は石灰を使った「土間」の歴史も、なかなか奥深いものがあります。
日本の伝統的な土間仕上げのひとつに「三和土(たたき)」という工法があります。名前の通り、土・消石灰・にがり(塩化マグネシウム)の3種類を混ぜて叩き固めることからこの名がついたとされ、玄関や勝手口の土間などに広く使われてきました。石灰が持つ「固まる力」を利用した、昔ながらの知恵です。
現代のダスト舗装も、石灰質やその他の岩石質の資材を敷き均して転圧し、水を含ませることでぎゅっと締まる仕組みを利用しています。素材の進化はあっても、「細かく砕いた石の力で地面を締め固める」という発想自体は、意外と昔からずっと変わっていないのかもしれません。

グリーンダストとの違い
石灰ダストとよく比較されるのが「グリーンダスト」です。
グリーンダストは名前の通り緑色をしたダスト材で、こちらも岩山から採取した石を砕いて作られています。仕上がりの締まり具合や施工性、透水性は石灰ダストとほぼ同等で、色味の違いが最大のポイントです。
どんな目的で使われる材料?
機能面では石灰ダストと大きく変わらないため、グリーンダストが選ばれる理由は主に「見た目」に関わる部分になります。
- 景観になじませたい:白色だと照り返しが強く感じられる場所や、周囲と色を合わせ
- 公園や学校の景観づくり:真っ白より落ち着いた印象にしたいというこだわりで指定
- 他のカラー舗装材との組み合わせ:区画ごとに色を分けたいという意匠性を求められ
機能面は似ていても「色」のために選ばれる材料、というのがグリーンダストの立ち位置だったりします。当社では在庫は置いておらず、ご注文をいただいてからの手配(注文品)という扱いです。
真砂土(まさど)について
もうひとつ似た様な形で合わせて、よくお問い合わせをいただくのが「真砂土(まさど)」です。ここまでの3つが「岩石を砕いた資材」だったのに対し、真砂土は少し毛色が違います。
真砂土は花崗岩が風化してできた土で、粒が細かく、締め固めると独特のしっとりとした土色の仕上がりになります。ダスト舗装とはまた違った、自然な土の風合いを活かせる材料です。
どんな目的で使われる材料?
真砂土が選ばれる場面は、大きく分けて「お庭・園路」と「グラウンドの表土」の2パターンがあります。
お庭・園路まわり
- 雑草対策:土の表面しっかり締め固めることで雑草が生えにくくなる
- 和風の景観づくり:しっとりとした土色の仕上がりが和風庭園へ合う
- 歩きやすさ:砂利のようにガタつかず、高齢の方やベビーカーでも歩きやすい
グラウンド・園庭の表土として
- 園庭・校庭の表土改良:石灰ダストと同じく、園庭や校庭の表土として使われることも多く、水はけや砂埃の改善を目的に他の土と入れ替えとなる
一点だけ補足すると、真砂土は「固まる土」ですが、水を撒いて締め固めるだけの簡易な施工では、コンクリート舗装ほどの強度は出ません。車両が乗るような場所での使用をご検討の場合は、コンクリート打設が多いです。
こちらも在庫は無く、グリーンダストと同様に注文品として都度手配する形を取っています。

当社の在庫の考え方
ここまでご紹介した4つの材料ですが、実は在庫の持ち方が3パターンに分かれます。
- 砕石ダスト(スクリーニングス):需要が多いため、それなりの数量を在庫しています。
- 石灰ダスト:在庫は少量。基本的には使用するタイミングに合わせて仕入れる運用です。
- グリーンダスト・真砂土:在庫を持たず注文品として都度手配しています。
グリーンダスト・真砂土を在庫していないのは需要自体がまちまちで、大量にストックしておいても出番が読みにくい材料だからです。また屋外に長期間野積みしておくと品質がばらつくこともあるため「必要な時に必要な分だけ仕入れる」ほうが、結果的に良い状態の材料をお届けできると考えています。
一方で砕石ダスト(スクリーニングス)のように用途が広くコンスタントに動く材料については、あらかじめ在庫を持っておくことで、急なご依頼にも対応しやすい体制にしています。
中間位の需要の石灰ダストは、少量ながら在庫しているという形です。
工期が決まっている現場では、少し早めにご相談いただけると助かります。ご希望の数量や納期をお伝えいただければ手配をいたします。
まとめ表
| 品名 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 砕石ダスト (スクリーニングス) | 砕石製造時に出る2.5mm以下の副産物。原料は石灰岩に限らず様々 | コンクリート・アスファルト舗装用の細骨材、路盤・埋め戻し材、グラウンド舗装 |
| 石灰ダスト | 石灰岩を砕いた粒径2.5mm以下の資材。透水性が良く締まりやすい | 園庭・校庭・テニスコートなどのグラウンド全般 |
| グリーンダスト | 石灰ダストと同じ岩山由来。色は緑、締まり・仕上がりは同等 | グラウンド全般(景観重視の現場) |
| 真砂土 | 花崗岩が風化した土。しっとりとした土色の仕上がり | 庭・園路の雑草対策、グラウンド・園庭の表土改良 |
砕石ダスト(スクリーニングス)、石灰ダスト、グリーンダスト、真砂土、いずれも用途や現場の状況によって適した材料が変わってきます。「どれを選べばいいか分からない」という段階のご相談でも大歓迎ですので、必要な数量やご希望の納期とあわせて、お気軽にお問い合わせくださいませ。
📞 お問い合わせはこちら https://www.hiranokz.com/contact/
執筆:受付の窓際席の人 🖋